園紹介

沿革

私どもの園は昭和27年に石井隆三氏によって、「一人ひとりの人間が個々を尊重し合い、互いを認め合い、自由かつ積極的に幸福な人生を歩んでいくためには、幼児期の教育こそが核になる。新たな時代に最良の教育を幼子達に受けさせたい」との強い想いにより創立されました。

初代園長は日本で初めて公衆衛生学で医学博士の学位を授与された石井チヨ氏が務め、子ども達の健康と、健やかな育ちを保障する環境の充実に尽力しました。

昭和60年に二代目の石井正隆氏が園長に就任し、平成4年には預かり保育の開始、平成5年に鉄筋コンクリート造のギムナシオン(体育館および温水プール)が竣工されました。

平成17年には学校法人化をし、現在の園舎を造成し、平成24年には北区で初のこども園を開設しました。

平成27年の「子ども・子育て支援新制度」へこちらも北区で初めて移行し、時代と地域のニーズに即した教育・保育の充実に努めました。

これまでに5000名以上の卒園生を排出し、園児たちの笑い声につつまれた運営を日々継続しながら現在に至っています。

教育・保育の目標

私どもの園が日々の教育の中で育むのは次のような子ども達です。

保護者のみなさまへ

~子どもの世界「遊び」について~

赤羽幼稚園・赤羽こども園に在園する幼児は満3歳~6歳の年齢です。園庭には、法律で定められている遊具が設定されています。子ども達は、ブランコやすべり台が大好きでよく遊んでいます。それぞれの遊具には、遊び方があります。

ブランコで遊ぶ時は、前後に人がいないか確かめて、ゆっくりこぎはじめ、降りる時は、ブランコが止まってから降りるように指導しているのですが、年長になって身体も成長し、自信がついてくると、飛び降りをする子がいます。ブランコをこぎながら、前へ振った時にタイミングを取って、手を離して前方に飛び出すのです。

ほとんどの場合は、何事もないのですが、勢いあまって前につんのめり、頭を打ったり、腕を怪我したりする子がいます。幼児の身体は大人と異なり、大体5等身くらいで、頭部が大きくかつ重いため、どうしても前方あるいは後方に倒れ易いのです。危険な遊びを見つけた時は、やめる様に注意するか、大怪我をしないように転び方を教えるか頭の痛いところです。

その他にも色々な遊具がありますが、何といっても幼児が一番夢中になるのは砂遊びでしょう。それも単に砂場でお山を作ったり、トンネルを掘ったりするのでなく、園庭全体に砂を持ち出して、庭の隅に穴を掘り、溝を掘って水路を作り、水を流したりします。もう一つ、お団子作りも大好きです。小さな手で砂を一生懸命握って、まん丸でカチカチのお団子を作ります。これに白い砂をかけて、満足そうにしています。子ども達が帰った後、すべり台の陰やプランターの後ろにお団子がたくさん隠してあります。翌日、登園して来ると、「あった、あった。」と喜んでいます。宝物なのでしょう。

私どもの園庭は、土なので子ども達のあけた穴を埋めるのが男性職員の日課です。また、砂場の砂は、子ども達が持ち出して庭にまいてしまうので、年に3回は新しい砂を入れ替えています。とにかく、幼児にとって土いじりや砂遊びほど楽しいことはありません。器具を使った遊びと違う点は、人間の本能に根ざした行動なので、飽きることがないのでしょう。土の上にべったりとお尻をついて、夢中で穴を掘っている姿は、大人の私もつい一緒にやりたくなります。

女の子も男の子も、土や砂で洋服が汚れたり、髪の毛の中に砂が入っても平気で遊んでいます。土いじりの楽しみは、自然と触れることにもあります。庭の土の中には、ミミズや幼虫が住んでいます。生き物を見つけた時の幼児たちの騒ぎは大変なものです。

その他、創造性を育てるにも砂遊びは適しています。幼児は、砂を色々な種類に分けて遊んでいます。山を作る時は、砂場の真ん中に湿った重い砂をつき固めて、下部を作り、頂上には庭から集めて来た乾いた砂をふりかけて、雪に見たてています。大人が見れば、同じ砂なのですが、子ども達は、「黒砂」「ネバ砂」「白砂」などと呼んで区別して使っているのです。

トンネル掘りも大変な知恵を発揮します。ただ砂山に、穴をあけるのでは弱い事をよく知っていて、パイプや砂遊びのおもちゃを上手に使って、立派なトンネルを作ります。幼児の創造力には、本当に驚かされます。当園のお母さん方は、洗濯が大変です。遊び着のポケットからは、砂が一杯出てきますし、靴は土だらけです。しかし、子どもの遊び着が汚れていない方が、もっと心配なのではないでしょうか。

子どもの手足、着衣の汚れは、健康のバロメーターです。昼間よく遊んだ子どもは夕食もたくさん食べられますし、夜もぐっすり寝られるからです。そしてこのことは、朝の生活リズムにも良い影響を与え、健康的な生活習慣の基礎にもなります。当園の子ども達は外遊びが大好きです。毎日新しい発見をしています。身体全体を使って遊びに熱中しています。